魚類、藻類、水生無脊椎動物、クジラ類、魚の病気の病原体など数千点の標本を集めた中国科学院水生生物博物館の建設工事が竣工し、1月8日に武漢の観光名所東湖のほとりで開館することになった。
中国科学院水生生物博物館の建設には、2400万元の資金が投下され、建築面積は5000平方㍍で、2年間あまりの工期を費やして完成した。館内には「奇異な水生生物の世界」という一般人に対する科学知識の普及を目指す展示もあり、なかでも、中華チョウザメ、揚子江ワニ、カワイルカなど、魚類の生き化石とも言われる珍しい魚やスッポンが展示されることになっている。
中国科学院水生生物研究所筋によると、ここの魚類標本室には1000種あまりの中国淡水魚類の標本、260種の中国淡水魚のモデル標本、600種あまりの外国魚類の標本が収蔵されている。藻類標本室には現在9種類、600系列の淡水藻類および少数の塩水藻類や海藻類の標本が集められ、淡水藻類のデーターバンクが出来上がっている。水生無脊椎動物室には10500点の標本が収蔵され、魚類寄生虫室には現在、原生動物、扁形動物、寄生甲殻類など500点あまりのモデル標本が集められている。
同博物館の前身である淡水魚類博物館は1930年の開館以来、東アジア地域の淡水魚類を研究する中心施設であるばかりか、科学普及の任務を担うと同時に、内外すべての見学者に開放されてきた。
「チャイナネット」2005/01/07