国家林業局によると、内蒙古自治区の土地の砂漠化は現在相対的に安定状態にあり、砂漠化の勢いは全般的に抑制されている。観測によると、1994~1999年の内蒙古自治区全域の砂漠化土地の増加は0.87%であったが、現在は0.25%となり、正常な変化の範囲にある。
調査データによると、内蒙古の現在の森林面積は1998年より約330万㌶増え、森林カバー率はもとの14.8%から17.57%となり、生態系は目に見えて改善された。砂漠化は初歩的に「全般的には抑制され、局部的には好転が見られる」という状況になっている。観測によると、広大な面積の砂漠はいずれも植生カバー率が高まり、砂地の面積が縮小している。長年の整備を経て、コルチンとモウス両砂漠の生態系の状況が大いに改善され、フンシャンダク砂地の整備にも効果が見られ、生態環境が好転している。内蒙古大砂漠も周辺の生態整備が行なわれたことで、拡大に歯止めがかかっている。ウランブホ砂漠は周辺の林地ベルトが近年10㌔ほど内側に伸びたため、黄河に流れ込み砂の量を著しく減少している。
専門家の話では、2002~2004年に内蒙古自治区全域の人工造林、飛行機による播種造林、山を封じての造林は累計約456万㌶となり、年平均91万2000㌶に達している。これらの造林によって砂漠化の拡大は効果的に抑制されている。
「チャイナネット」2005/02/01