中国最大の淡水湖――ハ陽湖の野生漁業生態資源を保護するため、農業部は関連規定に基づいてハ陽湖全水域で春季の漁労作業を禁止することになった。今年3月20日から18年目の漁労作業禁止期に入ることになり、6月20日に解禁。
長江流域の漁労禁止期を制度化するため、江西省は農業部の指示に基づいて、ハ陽湖全水域で春季の漁労禁止を施行し、同時に長江の江西省を流れる区間においても4月1日から6月30日にかけて、漁労作業を禁止することにした。江西省漁業行政管理局によれば、ハ陽湖は中国で最も早く漁労を禁止した水域の一つで、1986年から江西省政府は特に法令を発布し、毎年春季にハ陽湖において定期漁労禁止の実施を規定した。
江西省漁業行政管理局の銭新娥局長によると、毎年の春はフナやコイなどハ陽湖定に生息している魚類の産卵期であり、水域内にある数多くの草の生えた砂州は天然の産卵の場となっている。そのため、春季に漁労禁止を実施しなければ、ハ陽湖水域の将来の漁業生産と生態環境に大きなダメージを与えることになると見られている。
江西省漁業行政管理機関は漁労禁止期間に、「湖の水面には漁船の姿が見えず、水中には網を配置しない」ということを目指し、公安、水利、国土、商工、司法などの部門と提携して24時間の摘発ホットラインを設け、漁労禁止区域を巡回検査し、漁労禁止施行の難しい地域や重点地域、行政上の境目にある水域に対して抜き取り調査またはあらかじめ通知することなく調査を行なうことにしている。
「チャイナネット」2005/02/04