モンゴル地域の強い砂嵐への対策に関する、モンゴル・中国・日本・韓国による合同プロジェクトがこのほど始動した。モンゴルのメディアが12日に伝えた。
モンゴルは砂嵐が多発する国だ。砂嵐はモンゴル南部ゴビ地域で発生し、時速200キロメートルの速度で東南方向へ進んでいく。砂嵐は、モンゴルの国境を越えて中国内蒙古自治区を襲うことも多く、砂塵が北京や日本・東京まで及ぶこともある。
この4カ国合同プロジェクトの主な内容は次のとおり。
(1)砂嵐発生地に関する研究と、砂嵐発生地での灌漑設備の修繕や植林活動
(2)砂嵐の発生と進行方向の確定に向けた共同研究
(3)砂嵐が環境に及ぼす影響と、砂嵐対策の研究
モンゴルでの砂嵐多発の主な原因は、土地の砂漠化。モンゴルの干ばつ地域の面積は、この10年間で3.4%増加し、砂漠化が深刻な地域の面積は5.4%増加した。モンゴルでは現在、すでに砂漠化した土地の面積が国土の43%(64万7千平方キロメートル)に及ぶ。
「人民網日本語版」2005年2月13日