国家林業局の祝列克副局長は9日、「全国砂漠化対策計画」の記者会見で、2010年をめどに、砂漠化した土地1300万ヘクタールの対策を行い、372万ヘクタールを囲い込んで保護育成する計画を明らかにした。
祝副局長によると2月23日に行われた国務院第81回常務会議で、「全国砂漠化対策計画(2005~10年)」が審議、可決された。04年末までに、中国では砂漠化した土地2237万ヘクタールへの対策が行われ、01年から4年をかけて、年間の緑化面積が砂漠化面積を上回るという快挙を達成した。砂漠化の急激な進行が効果的に抑えられ、多くの地域で生態環境が大きく改善している。
今後は同計画に基づき、2010年をめどに「三北地域」(西北地方、東北地方西部、華北地方北部)の緑地面積を着実に増やし、農家の穀物生産・畜産の生産能力向上や、農村部のエネルギー不足を大幅に改善していく。北京市、天津市やその周辺地域では、砂漠化問題を基本的に解決し、生態環境を全面的に改善する。
「人民網日本語版」2005年3月10日