中国の生態系保護活動のPRや活動の強化に伴い、生態系保護区で暮らす人々の意識が高まりつつある。近年、オグロヅルの世界最大の越冬地・西蔵(チベット)自治区では、越冬のため飛来するオグロヅルの数が目に見えて増加している。統計によると、西蔵で越冬するオグロヅルは現在4500羽以上で、オグロヅルの世界総数の75%を占めている。
オグロヅルはツル科に属し、世界で唯一の、高原で繁殖・生息する、中国特有の珍しい鳥だ。オグロヅルの分布域は狭く、現在世界で確認されているオグロヅルの大部分が中国で繁殖、生息している。主に中国の青蔵高原や雲貴高原、四川省北部地域に分布している。
「人民網日本語版」2005年3月18日