北京市は今年、北部地域の黄砂発生源対策プロジェクトに2億3413万元を投資して、外部からの砂嵐の侵入防止に努めるほか、同市の砂嵐被害の危険性が高い地区での対策活動を強化する。2008年までに、砂嵐被害の危険性が高い5大地区(永定河・潮白河・大沙河の各流域、康庄・南口の各砂地)の砂地約133平方キロメートルの総合的整備を完了する計画だ。
29日に開かれた北京市の同プロジェクト対策会議によると、同市は今年、(1)造林約113平方キロメートル(2)水源・節水プロジェクト882カ所(3)河川流域の総合整備290平方キロメートル(4)生態系保護のための移民事業2千人――を進めている。
華北地域や北京市は強い砂嵐に繰り返し見舞われており、中国は2000年、北部地域の黄砂発生源対策プロジェクトをスタートした。対象範囲は、北京市、天津市、河北省、山西省、内蒙古自治区の計75県。2010年までに計500億元を投資する。北京市の投資額は30億元で、同市の門頭溝、昌平県、延慶県、懐柔県、密雲県、平谷県などの六区・県が対象。
同プロジェクトが実施されて以来、北京の生態環境は大きく改善した。現在、大気環境レベルが2級(良)以上の天気が全体の60%以上を占めるようになり、プロジェクトの効果が直接現れている。
「人民網日本語版」2005年4月30日