中国政府は近く、排気量の少ない低価格帯の自動車に対する奨励策を実施する見通しだ。国家発展改革委員会産業政策司の劉治司長が7日、第6回中国アジアクリーン燃料国際シンポジウムで明らかにした。奨励策には、国内自動車産業とエネルギー消費とのバランスの取れた発展を導く狙いがある。
劉司長によると、同政策は、奨励の対象となる自動車の基準を明確に規定しており、▽排気量が少なく、燃費が良い▽ある程度先進的な技術機能をもち、走破性能が比較的高く、交通渋滞の減少や環境保護に役立つ▽車体が小さく、道路や駐車場で占める面積が少なく、材料の節約にもつながる▽消費者の実際のニーズや一般市民の購買力に合致する――などが条件となる。
具体的な条件には▽排気量1.4リットル以下▽車長4メートル以下▽比出力45kW/リットル以上▽燃費や環境汚染、安全に関する指標が国家基準に到達――などが含まれる。
劉司長によると、小排気量自動車の生産・消費の奨励策として、今後、優遇税制などの措置を検討する予定という。
「人民網日本語版」2005年11月8日