国連のテプファー副事務総長(国連環境計画〔UNEP〕事務局長)は30日、北京で新華社の取材に応えた際、「松花江でこのほど発生した重大な水質汚染問題に対して、中国政府は必要かつ効果的な措置を取っており、現地の人々の汚染撃退への確信を強くした」との見方を示した。
テプファー副事務総長によると、UNEPは現在毎日、今回の汚染問題に関する中国からの通知を受けている。中国国家環境保護総局の解振華局長が自ら詳しい状況報告を行っている。
テプファー副事務総長は「松花江汚染の危険軽減には一連の措置が必要」として、流域住民への汚染状況の告知と、汚染された水の利用制限の呼びかけを挙げた。これについては黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市がすでに実施している。また環境保護総局が各部門の知識や技術を結集して実施している汚染のモニタリングや評価について、「汚染の抑制を大いに助ける」と評価した。
テプファー副事務総長は「中国側からUNEP関係者による現地での汚染状況調査実施の要請があった。UNEPは必要な援助を随時提供し、中国の松花江汚染抑制を支援したい」と述べた。
「人民網日本語版」2005年12月1日