三峡プロジェクト貯水後の水域漂流物問題に適切に対応するため、重慶市は法律法規を整備し、資金を調達して漂流物清掃道具の改良、漂流物清掃チーム編成などの措置を講じ、初歩的に水域漂流物清掃の長期有効メカニズムを確立した。
三峡プロジェクト二期貯水以降、三峡ダム区の水環境質と水域漂流物清掃は社会の注目を集めており、水域漂流物清掃はダム完成後の長期的で困難な任務となっていた。このため、三峡ダム区の内部地帯に位置する重慶市は、まず法律法規の整備から着手し、水域漂流物清掃を法制化の軌道に乗せるため、相前後して『重慶市都市水域ゴミ管理規定』など一連の政府規定、地方法規を発布し、ダム区水域漂流物清掃の管理職責、清掃チームの組織、設備の建造及び経費財源などに対する明確な規定を打ち出した。
同時に、重慶市は漂流物清掃のための資金調達を重視している。2005年度、重慶市は三峡ダム区漂流物清掃に力をいれ、財政部門は三峡ダム発電税還付金の中から2000万元を漂流物清掃と設備建造のための特別支出金として計上した。現在、第一期の機械漂流物清掃船8隻が引き渡され、正式にダム区漂流物清掃に使用されており、有効にダム区漂流物清掃の機械化レベルを向上させている。三峡プロジェクト建設総公司も毎年600万元の主流漂流物清掃委託経費を支出することになった。
2005年度の増水期、重慶三峡ダム区の各区県は350余名の水域漂流物清掃作業チームを組織して、積載重量が異なる111隻の船をリースし、入札請負方式、漂流ゴミ買取など多様な方式で漂流物清掃を順調に展開した。
三峡ダム区の水域漂流物清掃を開始してからの2年間、重慶市、湖北省及び三峡プロジェクト建設総公司などは累計20余万トンの各種漂流物を処理しており、三峡ダム区の水環境の安全と発電の正常な運用を保障している。
「チャイナネット」2006/01/11