「東方の宝石」と称えられる中国の稀少動物・トキが、1981年に発見された時の7羽から、千羽を超えるまでに繁殖した。中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
「中国緑色時報」によると、世界で現在最も絶滅が危ぶまれている稀少鳥類の一種で、国家1級保護動物に指定されているトキの中国での個体数は、2006年には前年比22%増加したという。トキ野生化プランもすでに完成している。
中国国家林業局の専門家によると、トキは20世紀の初め、ロシア、朝鮮、日本、中国のほとんどの地域に広く分布していたという。しかし、1950年代に入ると、捕獲、農薬使用、工業汚染などの人為的影響を受け、個体数は激減した。1980年代初めには、中国に残るトキはわずか7羽となり、その他の国家ではほぼ絶滅した。
中国の野生動物資源に対する保護管理はここ1年で強化された。絶滅の危機から救われた動物種の範囲はかなり広がり、一部絶滅危惧種は保護され、国家重点野生動物の数は、上昇に向かっている。
「人民網日本語版」2007年2月1日