快晴が続いた20日夜、金星「ヴィーナス」と月「嫦娥」とが「対面」し、ともに光芒を放つというロマンチックな現象が起きた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

  天文学者によると、金星と月とが同じ経度にあり、両者の距離が最も接近した状態を「金星合月」現象と呼ぶ。

  前日の19日夜には、濃霧の影響に加え、金星の位置が地平線に接近していたため、中国の多くの地域ではこの「金星合月」現象が見られなかった。専門家は「20日の日没頃、天気が快晴なら、中国でも金星と月とが出会う美しい情景を見られる」と予測していた。

  20日午後6時頃、北京市、天津市、江蘇省などでは、南西方面の低空で蒼穹のロマン劇が幕開けした。青色の天幕を背景に、月が淡黄色の光を柔らかく放ち、その右下約12度の所に、銀色に輝く金星が姿を現した。周囲に明るい天体がなかったため、この現象はかなりはっきりと確認された。午後7時頃、金星が地平線の下に沈むと、空には月だけが残された。

  「人民網日本語版」2007年2月22日