研究者たちが新疆ウイグル自治区の気候と生態変化について長期間追跡調査を行った結果、気候の温暖化と生態環境の改善によって、新疆ではここ数年、砂嵐の発生は減少傾向にあることが分かった。
中国気象局ウルムチ砂漠気象研究所の研究によると、1940年代以来、新疆の気温は全体として、年々上昇する傾向にあり、全世界の平均的な伸び幅を上回っている。同時に、新疆の降水量も年々増加する傾向にあるという。
専門家は、「砂嵐は風と砂によって起こり、決定的な役割を果たすのが大風である。一方、大風の発生は気温と密接に関わっている。新疆の気候温暖化は冷たい空気の活動を弱めており、したがって大風の日数は少なくなり、ある程度、砂嵐の発生とその強さを抑えた。ここ数年、中国はタリム川中下流や艾比湖流域の総合的な整備を行った結果、これらの地域の生態環境は大いに改善された。こうした変化はいずれも、新疆の砂嵐の発生とその強さを抑えた」と指摘した。
「中国国際放送局 日本語部」より2007/04/30