広東省は今後5年でエネルギー消費が大きく、環境汚染の原因となる発電プロジェクトの大半を中止し、原子力、太陽光、風力などクリーンエネルギーへの転換に注力する方針だ。
現在、広東省の発電体系は効率的とはいえず、石油発電と小規模の火力発電がそれぞれ28.4%、16.0%を占める。小規模の火力発電では、大規模発電所に比べエネルギー消費量が30~50%多い。
エネルギー構造の改善に向け、広東省は第11次5カ年計画(2006~10年)期間に原子力発電分野に739億元を投資する。投資規模は初めて一般発電所を上回る。2010年までに広東省で新たに運転を開始する原発の出力は合計で200万キロワットに達し、さらに出力600万キロワットに相当する原子力発電所を着工する。
風力発電分野でも同26万キロワット相当の発電所の建設を進めるほか、36万キロワット分の建設計画も固まっている。
同省では豊富な太陽エネルギーを利用するモデル事業も進んでおり、広州市では2010年までに建物の屋根1万カ所にソーラーパネルを設置する計画だ。
「人民網日本語版」2007年5月30日