中国政府は、世界的な気候変動への対策を明確に盛り込んだ「気候変動に対処する国家プラン」を今月中に公布する。多年の準備を経た同プランは、中国の気候変動に対する「根本法」とも形容される。上海紙東方早報が伝えた。
同プランは、省エネルギー、森林面積拡大、自然資源埋蔵量など、エネルギーや環境に関する目標値を一括して盛り込んでいる。また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素や窒素化合物など温室効果ガスについても触れている。ただ、温室効果ガスの排出に関する数値目標は含まれていない。
中国国家発展改革委員会エネルギー研究所の徐華清研究員は先月、同プランについて、2010年までの気候変動対策の基本原則を明確に示し、具体的目標や重点領域、政策措置などを明らかにするものだと説明。国際社会が中国の気候変動対策に対する理解を深め、国際交流を促進する上でも役立つとした。
「人民網日本語版」2007年6月1日