国家林業局の曹清堯報道官は5日北京での定例記者会見で、「中国は国連環境計画(UNEP)による『10億本の植樹キャンペーン』に積極的に推進した」ことを明らかにした。
曹清堯報道官はその中で、「世界の気候変動に対応し、地球の生態環境の保護と改善を目指して、国連環境計画は今年中に世界で合わせて10億本の木を植えるキャンペーンを行った。中国の10の省では、中国緑化基金会と連携してこのキャンペーンに参加し、約束した本数どおりに木を植えた」と説明した。
同じ記者会見で、曹清堯報道官はまた、「専門家の推計によると、1980年から2005年までの間に、中国は植樹と森林の手入れなどに力を入れてきたことから、大気に排出された二酸化炭素、合わせて46億8000万トンを吸収したことになる。森林の伐採などに制限を加えたことから、さらに二酸化炭素を4億3000万トン吸収したことになる」と紹介した。
曹清堯報道官はさらに、「これから中国は植樹と森林の手入れにさらに力を入れ、自然保護区と湿地の管理を強化していく。森林と湿地からなる生態系が大気を調節する能力を高めて、大気に排出される二酸化炭素の削減を目指す」と語った。
「中国国際放送局 日本語部」より2007/06/06