中国国家林業局の曹清尭報道官は5日の記者会見で、国際的な環境保護団体・グリーンピースが、中国の木材輸入が熱帯雨林を危機に追いやっているとの批判について、「事実と異なる」と反論した。
曹報道官は「グリーンピースの指摘は根拠がない。中国政府は一貫して世界の森林資源を積極的に保護し、世界の生態環境改善を促進しており、木材の不法伐採や不法取引も取り締まっている」と指摘した。
グリーンピースは最近の報告書で、森林乱伐が深刻化しているパプアニューギニアやインドネシアで不法伐採された貴重な熱帯木材を中国が大量に輸入していると指摘。このため、不法な伐採や取引が後を絶たず、アフリカやアジアの熱帯雨林に危機が及んでいると非難した。
曹報道官は「中国は木材と木製品の輸入に厳格な監督を行っている。木材貿易は世界貿易の重要な構成部分で、正常な貿易と特定の国や地域の乱伐には直接的関係がない。木材の不法な伐採と取引など生態環境の破壊問題は、多くが経済発展が遅れているか、情勢が不安定な地域で起きている。こうした問題に対応するには、批判のまなざしではなく、開発原則に従い、森林の開発と利用で森林地帯の経済発展を促し、根本から不法伐採を抑制すべきだ」と主張した。(編集XX)
「人民網日本語版」2007年6月6日