国家林業局の王信建・砂漠化対策管理センター副主任は17日、「中国砂漠化対策上海ハイレベルフォーラム2007」で、「中国には現在、32万平方キロの『潜在的砂漠化地区』があり、防砂と沙漠改造を重点とする砂漠化対策事業は、依然重責であり、道のりは遠い」と述べた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
王副主任によると、全国的にはすでに砂漠化面積の減少が始まっており、1990年代後半には年平均3436平方キロの拡大を見せていたが、今世紀初めの4年間は年平均1283平方キロの縮小に転じた。だが一部の地域でなお拡大が続き、現地の生活や生産活動を深刻に脅かしている。その大部分は、すでに砂漠化対策の重点とされている、環境の脆弱な「潜在的砂漠化地区」にある。地元政府は保護と防止を柱に、薪用を含む伐採や放牧の禁止によって、人為的な自然の破壊を抑制。国家林業局もこれらの地域への監視を強め、新たな砂漠化の防止に努めている。
国家林業局が2004年に実施した第3回全国調査によると、全国の砂漠化面積は国土全体の18%にあたる173万9700平方キロに達し、約4億人の生活と生産活動に影響を与え、毎年500億元以上の直接的な経済損失をもたらしている。
「人民網日本語版」2007年6月18日