このほど発表された「秦皇島の海洋環境・質に関する公報」によると、2006年に河北省秦皇島付近の海上ではクリーン海域の面積が27平方キロ増加したという。
126.4キロにわたる海岸線は、秦皇島の「生命線」であり「顔」だ。だがこの顔は現在、石炭の粉末と粉塵で汚れている。年間1億5千万トンの石炭が出入りする秦皇島港では、ここ数年に2億6千万元を投じて石炭集積所の防塵網や積載・搬送過程での除塵設備が改造されたほか、貯炭所50カ所の移転に約4億元が投入された。現在、同港の石炭粉末、煙塵、廃水の排出量はいずれも国家基準をクリアしており、港湾海域は汚染度の低い2類の水質を保っている。
ここ数年来、秦皇島市は海洋汚染対策を非常に重視してきた。北戴河の西部・東部と港湾区域の汚水処理場建設に8億元を投じ、一日当たり処理能力は30万トンに達して、市内の工業廃水の86%の処理が可能になり、生活排水の排出量は目標値を達成した。沿海地域の県・区では今後、汚水処理場の集中処理を利用せずに汚水を発生させる製紙工場や染色工場などの新設・改修・拡張工事の審査を停止する。
「人民網日本語版」2007年7月24日