米大統領特使のポールソン財務長官は29日夜、4日間の訪中の最初の目的地である青海省の省都・西寧に到着し、「西部環境保護の旅」を開始した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
環境保護は今回の訪中の1つの焦点。青海省での日程は30日に集中している。ポールソン長官は中国最大の内陸塩湖である青海湖へ足を運び、湖畔の砂漠化防止・植樹事業の視察、地元農家の訪問、地元環境保護部門の担当者との交流などを行う。
ポールソン長官は29日午後に北京首都国際空港に到着、航空機を乗り換えて、西寧入りした。
訪中前にポールソン長官は「今回の訪中は米中両国の戦略的経済関係を強化するためのプロセスの一部」と表明。「日増しに深刻化する地球温暖化問題への唯一の解決法は、すべての経済大国が連携し、共にクリーンエネルギーを使用し、排出を削減することだ」と指摘した。
今年5月の第2回「中米戦略経済対話」では、エネルギー・環境問題で最大の進展があった。双方はエネルギー・環境保護・地球温暖化問題について話し合い、石炭燃料や原子力エネルギーの問題で協力することで合意した。
ポールソン長官は31日に西寧を離れ北京入りし、胡錦濤国家主席と会談するほか、中国の胡錦濤国家主席の特別代表である呉儀副総理と会談する。
「人民網日本語版」2007年7月30日