楊潔チ外交部長は1日、マニラで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)と対話国外相のワーキングランチで、地球温暖化問題に対する中国側の立場を説明し、次のように述べた。
「国連気候変動枠組条約」および「京都議定書」に定められた基本原則と初期行動計画、特に「共通に有しているが差異のある責任」は、国際社会の気候変動対策協力の基礎だ。地球規模の気候変動は主として、先進国による長い歴史的な排出と、現在の高い1人当たり排出量によってもたらされたものだ。このため先進国は2012年以降も引き続き、排出削減義務を率先して担い、発展途上国への技術移転を強化し、発展途上国の持続可能な発展を促進していくべきだ。
発展途上国による温室効果ガスの排出は歴史的に少なく、生存と発展に必要な排出に属し、地球規模の気候変動対策におけるその主たるルートと方式は、持続可能な発展戦略の策定と実施、およびクリーン開発メカニズム(CDM)への参加だ。
中国は気候変動問題を高く重視している。「国連気候変動枠組条約」および「京都議定書」における承諾を真摯に履行し、自国の持続可能な発展戦略に基づいて気候変動の速度を緩め、気候変動に適応する能力を高めており、地球の気候を守るために引き続き貢献を果たしている。中国は、気候変動対策国際協力に関する提案は、「国連気候変動枠組条約」および「京都議定書」の基本原則に従うべきだと主張する。
「人民網日本語版」2007年8月2日