中国最初の気候変動に対応する国家クラスのガイドライン・「中国の気候変動に対応する国家プラン」がこのほど、正式に実施されることになった。中国気象局予測・災害防止司の宋連春司長は中国気象局がこれから取る措置について、記者に対して語った。
一、 極端な気象現象の予報作業を強化
地球温暖化の影響により、中国では、極端な気候現象が多発しており、特に今年発生した極端な気候現象は、記録破りのものもいつくかあった。こうした現象に対応するため、中国気象局は今後、ハイテク手段を利用して災害気象の予報作業を一層強化し、気象予報のプロジェクトをも増やすことにしている。たとえば、最近、鉄道の安全を確保するための気象予報プロジェクトが実施されたが、このようなプロジェクトが今後もどんどん実施されることになる。
二、 国家突発公共事件の予報システムを構築
現在、中国気象局は、国家突発公共事件の予報システムの構築に取り組んでいる。その手段は次のようなものである。1)テレビ。中国気象チャンネルは昨年にすでに放映を開始している。2)ショートメッセージ。全国では、8363万の携帯利用者が気象予報や災害予報ショートメッセージを受信することができ、携帯利用者総数の4分の1を占めている。3)都市部のモバイルデジタルテレビ。現在、上海ではすでに12000のモバイルデジタルテレビが設置されている。4)衛星放送。この手段により、人里離れた地域や、山間部、牧場の奥地でも気象情報を受信できることになっている。
三、 気候を資源として活用
中国気象局は、今後気象と生態環境の相互作用を研究し、生態環境、モニタリング、保護と建設の面での対策を提出することになっている。気候は本来資源であり、水、風、太陽光エネルギーなどのクリーンエネルギーの利用の研究に力を入れることになっている。
「チャイナネット」2007年8月23日