町で一番高い建物は8階建て、屋上には木々や芝生が天然の断熱層として植えられ、通りには燃料電池を動力としたバスが走り、固体ゴミの80%はリサイクルされる――上海市崇明島の東灘エリアに、世界初の「生態都市」が建設される。「労働報」が伝えた。
28日に開かれた「第19回上海市市長による国際企業家のための諮問会議」でも、HSBCグループ董事長やドイツ銀行からの参加者がこぞって話題にするなど、「生態都市」は焦点の一つとなった。
計画によると、86平方キロに及ぶこのエリアでは、建物の高さは8階に制限される。通りはゆったりとした歩行用のスペースを取り、燃料電池を動力にしたバスや電動バイク、自転車など環境に優しい乗り物が走る。下水は浄化再利用され、固体廃棄物の80%も再利用。エネルギーには、海風を利用した風力発電や、有機廃棄物を利用したバイオ発電が取り入れられる予定で、東灘エリアは世界初の二酸化炭素放出ゼロ都市として開発される。
完成された「生態都市」の居住区と商業地区は、2010年上海世界博覧会(万博)ではじめて公開され、万博のスポットの一つになる予定。
「人民網日本語版」2007年10月29日