中国科学院の神農架生物多様性観測研究所と重慶市巫山県林業局はこのほど、巫山県に「三峡ダム地区植物観測実験所」を設立することで合意した。中国科学院植物所と巫山県林業局は近く正式に合意書にサイン、観測実験所は巫峡鎮政府に設立される。

  観測実験所はまず10年間の協力期限を設けて運営され、ダム地区の植物観測、多様性ある生態環境の保護、有害生物の繁殖に対する防止・対処、貯水量の増減による生態環境悪化への対応などを行い、林業に関わる科学技術を持った人材を育成していく。長江上流の資源と生態環境の保護、三峡ダム地区の生態環境の監視観測、貯水量増減による埋没・露出の繰り返しのためにダメージを受けた山林の回復などに重要な役割を果たすことが期待されている。

  「人民網日本語版」2007年11月2日