暖房の季節がやって来た。青島の第29回北京オリンピックヨット競技センターのメディアセンターや華電青島発電有限公司では、海水を利用して冷暖房を行う「海水エアコン」の使用をスタートしたという。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
華電青島発電有限公司はすでに、海水源熱ポンプモデル工事を完成させた。同社は熱ポンプシステムの冷熱源として海水を利用し、熱ポンプユニットによって、夏季の冷房と冬季の暖房を行っている。起動システムの端末をひねるだけで、冷房と暖房の切替が簡単にできる。冷暖房効果は一般のエアコンとほぼ同じだが、唯一異なるのは、「海水エアコン」が使用しているのが電気エネルギーではなく、海水に蓄えられたソーラーパワーであるという点だ。
このような「海水エアコン」技術を利用した際の使用コストがまだかなり高いため、普及が難しいのが現状という。しかし、条件が整った沿海地区における海水による冷熱源の利用は、石炭、ガス、石油などの非再生資源の代替エネルギーとして使用するモデル役割を果たしている。
「人民網日本語版」2007年11月7日