国家環境保護総局はこのほど、山東省が昨年、化学的酸素要求量(COD)を06年比5.04%の11万6900トン削減、二酸化硫黄(SO2)排出量を同7.12%の27万5200トン削減し、「CODを5%削減、SO2を7%削減」との年頭目標を超過達成したことを確認した。
山東省の排出削減事業は昨年、多大な困難に直面していた。06年の目標が未達成な上、CODは7万8700トン増加、SO2排出量は13万5500トン増加していた。このため山東省は適切かつ効果的な措置を多数講じ、水質・大気汚染物質の排出削減に全力で取り組んだ。
山東省は昨年、435件の水質汚染物質排出削減プロジェクトと323件の大気汚染物質排出削減プロジェクトを完成させた。現在では省内すべての県(市・区)で汚水処理工場が完成、あるいは着工している。このうち昨年新たに建設された汚水処理工場は30カ所で、汚水処理能力は1日109万4千トンのペースで向上、COD削減能力は1年で9万トン向上した。新たに設置された5万キロワット以上の国家・省重点現役脱硫発電ユニットは26基。企業と汚水処理工場の基準達成率は顕著に向上、それぞれ50%前後から85%と70%前後に高まった。主要河川のCOD平均濃度は7.76%、アンモニア窒素の平均濃度は7.83%下がり、17市の大気は平均10%前後改善された。
山東省は旧式の生産設備を淘汰し、汚染物質の排出を源から抑制している。昨年は全省で小型火力発電ユニット計113基(発電容量171.7万キロワット相当)を停止、年頭目標の130万キロワットを超過達成した。また、鋼370万6千トン・鉄248万トン相当の旧式の製鉄設備を停止、関係企業は17社に及んだ。さらにセメントシャフトキルン生産ライン110本を撤去、850万トン相当の旧式のセメント生産設備を淘汰し、国が指示した07年度の排除目標を達成した。
「人民網日本語版」2008年2月15日 |