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黒首鶴の娘、大海子保護基地の鶴の保護官
発信時間: 2008-08-05 | チャイナネット

鶴と接する時間が長くなるにつれ、陳光会の鶴の性質に関する理解も深まった。「もしよその人がきたら、鶴の鳴き声は変わり、緊張を帯びたものとなり、声も大きくなります。たとえば食べ物を食べるときのみなへの呼びかけ、飛び立つときの声など、通常の鳴き声は小さいです。私が来るのを見つけたときの鳴き声も違います。鶴がここを去る前、その鳴き声は変わります。彼らは長い間一緒に鳴き叫び、まるで会議を開いているかのようです。そのあと飛び立ちますが、ここの上空で旋回し、どんどん高くあがっていき、とても高くなったとき、飛び去るのです。彼らが私の頭上で旋回しているのを見ていると、まるで私に別れを告げているようです。ふつう、彼らは3月に飛び立ち、その誤差は3、4日を超えることはありません。そして10月末に大山包に戻ってきます。戻ってきたとき、彼らはたいてい何羽かが先に偵察にきます。去年は旧暦の9月9日、先に3羽がやってきて、地に降り立たずにしばらく旋回して飛び去りました。そして3日後、200羽の鶴の群れがやってきたのです。

餌やりのほかにも、陳光会はさらに数をカウントする役割も担っている。普通、彼女ともう一人の同僚がこの責にあたっているが、数のカウントは漏れがあってはならず、正確さが要求される。何羽、何十羽が飛び立ったのか、それを加えてゆき、毎日加えたものがすなわち総数で、誤差は数羽にすぎない。現在、飛来する鶴は一年ごとに増えており、今年の一番多かった時期は、大海子保護基地に一度に752羽の黒首鶴が集まったという。

陳光会が湖の岸辺で餌を与えている

 

今年の旧正月、雪害が大山包を襲った。大雪が降り、道が塞がれ、保護基地の職員は町から保護基地にやってくることができなくなり、陳光会の一家がここの黒首鶴を守った。雪があまりに深いので鶴は餌を探すことが出来ず、黒首鶴に餌をやるときには、スコップで雪を叩いて平らにしてからトウモロコシを撒き散らして、ようやく食べさせることができた。ある日の早朝、陳光会は一人で湖まで餌をやりに行った。すると、前日の夜に湖の水辺で寝ていた一匹の鶴が、足を氷に挟まれ、出られなくなっていた。黒首鶴は寝るときに、一本の足で立って寝る。そうすれば体温が保てるからである。しかしその日はあまりにも寒く、その鶴は群れから少し離れたところにいたので、足が凍りついてしまい、必死にもがいた挙句、怪我をしてしまっていた。陳光会はその状況をみて、すぐに氷をわって、黒首鶴を救い出した。しかし、足を踏みだしたとたん、すべって水の中に落ちてしまった。「私は首まで水に浸かってしまい、あわてふためきました。でも、ここの沼地は動けば動くほど深みにはまってしまうことを知っていたので、少しずつ少しずつ、20分かけてようやく這いあがりました。這いあがったのち、鶴をかかえて救護室に行って治療をほどこし、その鶴は今はすっかり傷もよくなって飛び立ちました。」

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