「動物王国」の誉れが高い雲南省で、野生動物に対する保護業務が長年にわたり各界有識者の注目を集めている。同省は8日、西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州で初めて大規模に野生動物を自然に戻す活動が行われ、人と自然が調和を保ちながら発展するよう人々に野生動植物のさらなる保護を呼びかけた。
8日午前、83頭の野生動物がモウ養国家自然保護区の自然に帰った。動物たちの中には、ロリス、センザンコウなど国家一・二級保護動物も含まれていた。記者が現場を訪れた際には、現場を離れたがらない野生動物も少なくなかった。現地林業部門は今後、1週間に1-2日のペースで専門スタッフを派遣して状況を観察し、野生環境に適応できない動物に遭遇した際は一時的に人工飼育を実施し、適応するのを待って再び野生に戻す。
今週は雲南省では愛鳥週間が開催されており、同省林業庁・ビ公河観光集団・雲南野生動物園・野象谷景区が協力し、愛鳥週間イベントが先ごろ正式にスタートした。今回のイベントでは計166頭の野生動物が自然に戻される。これらの動物たちは主に雲南野生動物園・雲南野生動物収容センター・昆明市絶滅危機動物収容救護センターから集められたもので、動物たちは野外生活生存訓練を経た後、大自然に帰ることになっている。
「人民網日本語版」2009年4月9日 |