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狂犬病が多発 犬2万匹を殺処分 陝西漢中
発信時間: 2009-06-02 | チャイナネット

陝西省漢中市人民政府新聞(報道)弁公室は1日、同市での狂犬病発生情況に関する報告を行った。市内で8人が感染によって死亡、2人が感染疑い例で入院中、この1カ月で、疑いのある野犬と野良犬約2万匹を捕殺したという。

漢中市農業局の秦明賢・局長によると、同市西郷、洋県、城固、漢台、勉県などの県・区では今年3月以降、狂犬病が多発しているという。発生地域は11県・区186郷・鎮に及び、犬にかまれる、あるいは引っかかれて負傷した人は全市で延べ5523人に達した。3月21日以降、8人が発病し死亡、感染が疑われる2人が洋県医院に入院、応急治療を受けている。

漢中市は昔から狂犬病の多発地域で、1985年から1992年の間に、全市7県101郷・鎮で疫病が発生、35人が死亡した。漢中市の飼い犬数は37万匹を上回っており、今回の流行は、感染速度、感染範囲、被害状況いずれも過去最大のスケールとなっている。

秦局長は、疫病のさらなる拡散を防止する目的で、5月23日から6月1日まで、漢中全市で狂犬病感染予防制御特別キャンペーンを実施したと語った。

漢中市は、狂犬病の勃発・死亡例が後を絶たない状況を受け、公安機関を中心とした犬殺処分チームを組織し、10日間で伝染病発生地区(村単位)の全ての犬、その他の地域の飼い犬(放し飼い)、野犬、野良犬を捕殺した。学校、病院、市場、機関、市街区広場、観光地など公共場所にいる犬の捕殺には特に力を入れた。大まかな統計によると、5月31日までに、全市で殺処分された狂犬病の疑いのある犬は2万103匹にのぼった。

最近ネット上で話題となっている漢中の「犬の無差別処分」について、漢中市農業局牧畜科の史瑞華・科長は、「このうわさは事実ではなく、今後はさらに規範化された措置を制定し、飼い犬管理を強化する方針だ」とコメントしている。

「人民網日本語版」2009年6月2日

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