遼寧省阜新市の海州露天炭鉱国家鉱山公園が27日、開園した。当時アジア最大として知られた露天炭鉱が、工業遺産をテーマにした公園に生まれ変わった。
海州露天炭鉱国家鉱山公園は07年に建設が始まった。公園の総面積は28平方キロメートル。今回は、正門・鉱山文化広場・博物館・記念碑・展望台といった広さ20万平方メートルの鉱山テーマパークが一般公開された。
同市の李明山副市長は、「政府による投資額は4億元近くにのぼり、インフラ建設や災害防止に用いられた。公園は今後無料で開放される」と述べた。
鉱山文化広場には、海州露天炭鉱採掘当時の穿孔爆破、掘削・積み上げ、輸送の重要な3段階で広く使われた、電気ショベル・ドリル・蒸気機関車・電気機関車などの大型設備がまとめて展示。鉱山博物館は20以上のエリアに分かれ、地球と生命の起源、炭鉱利用と人類の生活、鉱物資源と環境保護、岩石と鉱物の観賞・分析、工業遺産と観光開発といった内容をカバーした。
海州露天炭鉱は旧ソ連のレニングラード炭鉱設計院により設計され、1953年から操業が始まった。年間生産量は300万トン。当時世界で第二、アジアで最大の機械化された露天炭鉱として、50年代の中国の石炭工業の最高水準を代表するものだった。海州露天炭鉱が旧ソ連から導入した1952年製の電気ショベルの作業風景は、1960年版の5元札のデザインにも採用された。
「人民網日本語版」2009年7月28日 |