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黄河の流量が20年後には20億立方メートル減少
発信時間: 2010-01-27 | チャイナネット

黄河水利委員会の李国英主任は26日、「黄河の水資源は乏しく、流域6.667アールあたりの流量は中国平均レベルの15パーセントに過ぎない。また1人当たりの水資源も中国平均レベルのわずか23パーセントだ」と述べた。

李国英主任は「1980年から2000年の黄河の流量は1956年から1979年に比べ18パーセント減少した。2020年には15億立方メートル減り、2030年には約20億立方メートル減少するだろう。水資源のニーズは多く、消費量はすでに黄河の供給能力を上回っている。また水の利用効率が悪く、水資源の浪費や汚染情勢も深刻だ」と話す。

データによると、1950年代の黄河の水資源の利用率はわずか19パーセントだったが、1980年代には69パーセント、今は79パーセントにまで達している。

李国英主任は「西部大開発で黄河流域の石炭や電力、石油などのエネルギーや重化学工業の工業用水の需要が大幅に増え、水資源の供給と需要の矛盾が日増しに大きくなっている。それに上流の黄土高原は、世界でも水土流出面積が最大で深刻な地域であることから、黄河流域の領土の保持は挑戦に面している」と指摘。

そして「黄河の水資源の情勢は日々深刻化している。そのため今年は厳格に水資源の管理や保護、河川の管理を行い、適切に水の行政管理と法の執行能力を高めて、表土の保持の監視測定を強めるなど、黄河の水資源の持続可能な利用を確保する」と語った。

「チャイナネット」 2010年1月27日

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