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japanese.china.org.cn |27. 02. 2022 |
東北虎豹国家公園で野生虎・豹の痕跡を追いかける「糞処理係」
2月23日、巡回保護スタッフの郎輝さん(左)と徐衍春さんがモニタリング用カメラを調整する様子。
吉林省琿春市では、冬になると山林が静寂に包まれる。東北虎豹国家公園の琿春市林業局巡回保護チームのスタッフの徐衍春さん、黄幸運さん、王俊江さん、郎輝さんは、毎日欠かさず公園に入り、徒歩で数キロメートル移動して巡回保護活動を行う。動物をつかまえるため違法に設置されたわなを撤去することもあれば、野生の東北虎(アムールトラ)や東北豹(アムールヒョウ)が残した痕跡を追いかけることもあり、痕跡には「大型猫科動物」のふんも含まれる。新華網が伝えた。
ふんは野生動物が巡回保護スタッフに残した特別な「手紙」のようなもので、ここから野生の東北虎・東北豹の遺伝子、年齢、性別、体の状態などの情報を得られる可能性があり、科学研究で非常に高い価値があるものだ。ふんのサンプルはスタッフから見ると「宝物」で、スタッフには「糞処理係」のニックネームがある。
同公園は2017年に試行事業が始まり、21年に正式に設立された。吉林省と黒竜江省にまたがり、総面積1万4千平方メートルに及ぶ同公園では、野生の東北虎・東北豹の頭数が試行事業が始まった当初の27頭・42頭から、現在は50頭・60頭へとそれぞれ増加した。モニタリングで確認された赤ちゃん虎は10頭以上、赤ちゃん豹は7頭以上おり、中国内陸部へ生息域を広げる動きも確認され、「野生の東北虎は中国では絶滅しかかっている」との見方を覆した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年2月27日