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『2007年日本映画祭』上映作品――博士の愛した数式
発信時間: 2008-09-04 | チャイナネット

博士の愛した数式(2005年/117分)

製作:アスミック・エース エンタテインメント

配給:アスミック・エース

スタッフ

監督・脚本:小泉堯史

原作:小川洋子(「博士の愛した数式」新潮社刊)

撮影:上田正治/北澤弘之

音楽:加古隆

美術:酒井賢

照明:山川英明

録音:紅谷愃一

編集:阿賀英登

音響効果:斎藤昌利

装飾:柴田博英

キャスト

寺尾聰 (博士)

深津絵里 (杏子)

齋藤隆成 (ルート)

吉岡秀隆 (先生(ルート))

浅丘ルリ子 (未亡人))

ストーリー

ある日、若いシングルマザーの家政婦・杏子(深津絵里)は、ここ数年間で担当が9人も替わったという顧客を紹介される。面接のために派遣先の家を訪れた彼女を迎えたのは、上品な身なりの婦人(浅丘ルリ子)だった。未亡人である彼女は、世話をするのは離れに暮らす義弟であること、離れの問題は決して母屋に持ち込まないこと、そして、義弟は事故で記憶が80分しかもたないことを説明した。

働き始めの日、玄関に現れた博士(寺尾聰)が家政婦に一番に尋ねたのは、名前ではなく靴のサイズだった。「君の靴のサイズはいくつかね」「24です」「ほお、実に潔い数字だ。4の階乗だ」。その日からふたりは毎朝、玄関で数字の会話を繰り返すこととなった。80分で記憶の消えてしまう博士にとって、家政婦は常に初対面の相手だった。博士は、何を喋っていいか混乱した時、言葉の代わりに数字を用いた。それが他人と交流するために、彼が編み出した方法だった。博士の口からでてくる数式は、一見小難しいと思われがちな数字の印象とは全く異なった、温かくて美しい──ワクワクした驚きと、キラキラした発見に胸躍らされるものばかりだった。

ふとした会話から家政婦に10歳の息子(齋藤隆成)がおり、いつもひとりで留守番していることを知った博士は、息子にも離れに来させるよう杏子に約束させる。博士は息子をルートと呼び、離れには笑いが絶えないようになった。ある日、博士は杏子とともにルートの野球の応援に行くが、炎天下での応援のためか、熱を出して寝込んでしまう。家政婦の規則を破り、杏子とルートは泊りがけで博士の看病をする......

初監督作品の『雨あがる』が2001年第24回日本アカデミー賞最優秀賞主要8部門受賞、第56回ヴェネチア映画祭、緑の獅子賞受賞と世界中で高い評価を受けている小泉堯史監督。原作は「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞した小川洋子が書き下ろし、本屋さんが選ぶ第一回本屋大賞、第55回読売文学賞を見事受賞した「博士の愛した数式」。"

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