港務局のオフィス・ビルはアラビア建築物の風格及びゴシック式の建築特色の影響を受けたレンガ・石作りの建物であり、長さは67.5メートル、幅は37メートル、花崗岩を積み上げた台の上に建てられ、中央部の一部が高さ6.6メートルの2階建てである以外、全部平屋式の設計である。
建築物の三重の周りはすべて幅4メートルで、尖った捲きアーチ風の回廊に囲まれ、こうした回廊の形は風景の観賞に便利であるほか、同時に地元の気候に向いた設計でもある。回廊の交差するところは、屋根の高さもそれ相応に引き上げられ、建築物の強い水平感を打破し、互いに垂直に交わる外壁にそれぞれ三つの幅1メートル余りの4本の細い小さな柱で支えられているイスラム風の尖ったアーチを目にすることができる。回廊のその他の壁にはいずれも幅1.5メートルのイスラム風の尖ったアーチのある窓口がいっぱいあり、特に比較的長い回廊には連続して19個のアラブ風の尖った捲きアーチがあり、アーチとアーチの間は3枚の木の葉のような装飾物で飾られ、それに姫垣の上のリズム感のある、凸凹状に並ぶ四角形の尖った装飾物を加えて、強いリズム感がある。
「チャイナネット」2005年5月