崗頂劇院の建物はもともとペドロ五世劇院(Teatro Dom Pedro V)といわれ、また馬蛟劇院或いは崗頂波楼とも呼ばれ、1860年に澳門在住のポルトガル人が資金を調達して劇院のメーンの部分を作り、これによってポルトガル国王のペドロ五世を記念することになった。1873年にコロネード、アーチ廊および入口の上方の新古典主義の三角形の横木を追加し、それからも何回か修繕工事が行われた。シロアリの害のため約20年間閉鎖され、1993年に内部の修繕を行ってからあらためて一般公開され、2001年にまた一回修繕工事が行われた。
建築物のデザインは新古典主義のギリシャ・ルネッサンス期の風格を採用し、平面はタテ方向の配置を取り入れ、全体の塗料は緑色であり、黒い緑色のドアと窓および赤色の屋根によって引き立て、黄色を主なトーンとする周辺の環境と調和がとれており、個性も際立たせている。
「チャイナネット」2005年5月