大砲台は澳門半島中部の海抜52メートルの小山の上にあり、その西側はサント・パクロ教会堂の跡と接している。砲台は1617年から築造を始め、1626年になって完工したが、1622年には、かつて成功裏にオランダ艦隊の攻撃を撃退した。
砲台の敷地面積は約1万平方メートルで、不規則な四角形を呈し、辺の長さはすべて約100メートルで、砲台の四つの角が突き出てとりで状になっている。砲台の北東、南西および南東側の壁体は幅3.7メートルの花崗岩で打ち固めた基礎の上に築造され、壁体は泥、細かい石、ワラとカキの殻の混じり合った物を使い、突き固めて築造されたものであり、非常に硬くて頑丈である。壁の高さは約9メートル、上端の幅が狭く縮まって2.7メートルとなり、その上部はぎざぎざ状を呈し、32台の大砲を置くことができる。
「チャイナネット」2005年5月