伝えられるところによると、国内の資源と環境の逼迫状況が深刻化しつつあることを受け、中国政府関係部門は一連の措置を取って、一部の高エネルギ消耗、高汚染の資源的製品の輸出増加を抑制することにしている。
これらの措置には、一部の製品に対して、輸出税還付率を引き下げるかあるいは輸出税還付そのものを撤廃すること、加工貿易を取りやめること、輸出暫定関税を引き上げることなどが含まれている。
中国は5月1日から一部の鉄鉱の輸出税還付率を11%に引き下げ、石炭、タングステン、亜鉛、スズ、アンチモン及びその製品の輸出税還付率を8%に引き下げ、希土類金属、酸化物、塩基類及びモリブデン鉱砂と精選良質鉱石、軽重マグネシウム、ホタル石、滑石、金剛砂及び木材初期加工製品の輸出税還付を撤廃し、6月1日から黄リンの輸出暫定関税税率を10%から20%に引き上げ、フェロ・シリコンの輸出暫定関税の税率を0から5%にし、これと同時に鉄鋼製品、リン鉱石、鉱石加工貿易の禁止措置も打ち出された。
中国発展改革委員会の責任者は、高エネルギー消耗、高汚染、資源的製品の輸出増を抑制することは、科学的発展観を全面的に実行し、産業構造の調整を促し、経済の持続的かつ健全な発展を実現する上で、非常に重要であるとしている。
「チャイナネット」2005年5月26日