中国青年報が報じたアンケート結果によると、若い親は子供の将来に期待する一方、年配者は子供の安定と安逸を望むという。アンケートは世論調査会社「零点公司」が調べた。調査対象は無作為抽出で、北京、上海、広州、武漢、成都、西安、瀋陽の計7都市に住む14―60歳の2252人を戸別訪問による面談方式で聞いた。
同社は年齢を基に調査対象者を(1)56―60歳の老年(2)36―55歳の中年(3)14―35歳の青年――の3グループに分けて分析した。
アンケート結果によると、年老いた親ほど子供の将来の生活の安定と安逸が最も重要であると答えている。年老いた親の62.8%は子供の将来の家庭の幸福を望んでおり、年老いた親の12.8%は子供の未来の生活の安逸を望んでいる。
若い人が最も重視するのは子供が「高い社会的地位と名声を得られること」(39.3%)や、「強い社交能力を持てること」(14.5%)だ。中年グループでは「高い社会的地位と名声を得られること」が31.2%、「強い社交能力を持てること」が11.2%。老年グループでは「高い社会的地位と名声を得られること」が27.6%、、「強い社交能力を持てること」が5.9%だけだった。
注目すべき点は、今まだ子供のいない人が、すでに子供を持つ人より子供の将来の「高い社会的地位と名声」を重視していることだ。この選択肢を選んだ彼らの割合は40.2%に達し、すでに子供を持つ人より10ポイント近く多かった。
息子や娘への期待で、回答者の39.2%が息子の「事業の成功」を望んでいて、全選択肢の中で最高だった。娘に望むことでは「家庭の幸福」がトップで54.6%、2位が「道徳がある」で35.7%、3位が「事業の成功」で33.5%だった。
総体的に見ると、回答者の子供へのさまざまな期待の中で、第1位は「家庭の幸福」で、49.6%だった。これは中国人が伝統的に持つ「家の幸せはあらゆる幸せの源」の概念からだ。
ランキングの第2位は「事業の成功」で41.7%、第3位は「道徳がある」で38.7%。これは中国の伝統的文化で道徳を高め、重んじる考えが大きく影響している。
このほか「高い社会的地位と名声」が34.3%、「人から尊敬される」が31.2%、「社交性が強い」が12.1%だった。
「人民網日本語版」2005年5月26日