政  治
政府見解
国内政治の動き
往来と交流
人事任免事項
  経  済
産業経済動向
政策情報
地方経済
中国進出日本企業
視  点
  生態環境
砂漠化対策
治  水
造  林
汚染処理
その他
  文  化
文化情報
食文化
考古学
健  康
  時 の 人
  社   会
  論   壇
  観   光
  友好の広場
検索
天気予報:
2004年、麻薬取締りで著しい成果をあげた中国

中国国務院新聞弁公室が5月26日午前に催した新聞発表会で、楊鳳瑞国家麻薬取締委員会弁公室常務副主任は中国の麻薬取締りの状況を紹介し、次のように語った。

中国の各クラスの政府と麻薬取締り部門は2004年において麻薬取締りへの取り組みを強化し、著しい成果をあげた。一、全国的範囲における麻薬供給源抑制特別行動と麻薬取締り行動を組織することにさらに力を入れて展開し、麻薬犯罪の取締り面で著しい成果をあげたこと。全国においては、麻薬犯罪案件計9万8000件を検挙し、麻薬犯罪容疑者6万7000人を逮捕し、ヘロイン10.8トン、メチルアンフェタミン結晶2.7トン、快感などが高揚するドラッグ類300余万粒、麻薬製造可能の化学製品160トンを押収した。二、深刻な麻薬問題を抱える地域と場所に対する重点的な整頓を大々的にくり広げたこと。雲南省の巍山、広東省の普寧など8つの全国における重点整頓スポットと指名されている地域は麻薬氾濫地域というレッテルがはがされ、いくつかの娯楽施設における麻薬吸引問題も効果的に整頓された。三、麻薬吸引禁止と麻薬吸引者の更正、「麻薬ゼロコミュニティ」の構築、麻薬取締りと麻薬吸引予防についての広報・教育活動を突っ込んで推進したこと。全国で新規増加した麻薬吸引者数は着実に減少しており、麻薬吸引者の中で35歳以下の青少年の比率が低下し、更正後に再度麻薬を吸引しないことを3年以上保っている人の数は8万8000人に達し、一部の地域ではヘロインを吸引している人数が目に見えて減少した。四、麻薬取締りにおける国際協力を高度に重視し、それを大いに強化し、責任を負う大国としての役割を十分に果たしたこと。中国はフィイリピン、マレーシア、タイと協力して、「9・2」、「5・12」、「3・15」などいくつかの影響の大きな国にまたがる大がかりな麻薬製造・販売案件を検挙し、代替産業発展の面での協力を通じて、ミャンマー北部の麻薬供給源地域のケシの栽培面積が大幅に縮小した。近年、中国政府は前後してミャンマー、ラオスなどの国に代替産業発展のための資金約5億元を投下し、昨年はさらにミャンマーに代替産業発展特別資金500万元を投下した。

 中国政府は長年このかた麻薬取締りへの取り組みを絶えず強化し、麻薬取締りの行動で著しい成果をあげたとはいえ、世界における麻薬の氾濫と国内の麻薬関連の要因の影響を受けて、中国の直面している麻薬取締りの情勢は依然として非常に厳しいものがある。楊鳳瑞国家麻薬取締委員会弁公室常務副主任は、中国における麻薬問題は相変わらず発展・蔓延の趨勢を呈し、しかも麻薬供給源の多様化、麻薬乱用の多様化という局面が形成され、麻薬による害は日増しに深刻化していると述べ、さらに次のように語った。

 これらの問題は次の通り。

(一)国外、特に「ゴールデン・トライアングル」といわれる麻薬の三角地帯からの麻薬製品のわが国に対する密輸と浸透は減少するどころか、かえって増えている。国連の通報によれば、「ゴールデン・トライアングル」では2003年から2004年までのケシ栽培面積は4万6666ヘクタール以上、アヘンの生産量は400余トンとなっている。この地域のヘロインのほとんどはわが国に運び込まれ、メチルアンフェタミン結晶の錠剤の中国への密輸・浸透も年ごとに増える勢いを呈している。このほか、中国国境以外の北西、北東、南東地域の麻薬製品の対中密輸・浸透もますます深刻化している。昨年11月に広州税関で検挙された麻薬案件だけでもオランダから運び込まれた快感などが高揚するドラッグ類錠剤469.4キログラムを押収した。

(二)国内の南東沿海地域のメチルアンフェタミン結晶、快感などが高揚するドラッグ類錠剤の製造・販売問題も軽視できない。2004年に中国ではメチルアンフェタミン結晶の密輸、製造、販売案件計1121件を検挙し、77.4%増となり、メチルアンフェタミン結晶2.7トンを押収し、これは52.9%減となり、そのうち、1.2トンは「ゴールデン・トライアングル」からのものであった。注意しなければならないのは、南東沿海地域の麻薬の摘発および取締り能力の絶え間ない増強につれて、麻薬製品の製造活動は内陸部と海外へ移り始め、フィイリピン、インドネシア、韓国、日本とかかわりのある麻薬の密輸、製造、販売活動が日増しに深刻化している。

(三)麻薬製造可能の化学製品の国外への密輸と向精神薬品、麻酔剤流失の問題もかなり深刻である。近年来、中国政府は絶えず麻薬製造可能の化学製品と向精神薬品、麻酔剤に対する管理の度合を強化するとともに、『麻薬製造可能の化学製品管理条例』、『麻酔剤と向精神薬品管理条例』公布の準備作業を急いでいる。しかし、国内外の需要と暴利の刺激の下で、いくつかの管制と非管制麻薬製造可能の化学製品は依然として国外へ密輸されるか国内の非合法チャンネルに流入している。2004年に中国政府は国際検査を通じて3513トンの麻薬製造可能の化学製品の国外への密輸を阻止した。同時に、国の管制下にあるカフェイン、アンナカなどの麻酔剤、向精神薬品の不法流失と乱用の問題も日増しに普遍化している。

(四)麻薬吸引者の数が全般的に増え、麻薬乱用の種類も増えている。2004年現在、中国の現有麻薬吸引者は79万1000人で、前年比6.8%増となり、そのうち、ヘロイン乱用者は85.8%で69万7000人となっている。麻薬吸引者の中で、35歳以下の青少年、農民、まともな仕事についていないものはそれぞれ70.4%、30%、45%を占めている。アヘン、ヘロインなどの在来型の麻薬の乱用の規模は伸びる勢いが衰えているが、娯楽施設における快感などが高揚するドラッグ類錠剤、ケタミンなどの新しいタイプの麻薬を使用する人の数が急増し、いくつかの地域では大麻、メチルアンフェタミン結晶錠剤、オピスタン、アンナカの乱用がかなり普遍である。中国ではヘロイン、快感などが高揚するドラッグ類錠剤およびその他の麻薬製品、向精神薬品など数種類の麻薬製品の混合乱用の局面が現れている。

 5月26日午前、楊鳳瑞国家麻薬取締委員会弁公室常務副主任は国務院新聞弁公室の新聞発表会で中国における麻薬取締りの展開状況について語った。

「チャイナネット」2005年5月27日

DATE:
このページを印刷
メールで送る
|
Copyright © China Internet Information Center. All Rights Reserved
E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-68326688