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口蹄疫と鳥インフルエンザの感染状況 農業部

農業部獣医局の賈幼陵局長(中国国家首席獣医官)は27日午後、国務院新聞弁公室が開いた記者会見で、中国大陸部でアジア1型口蹄疫が、青海省で鳥インフルエンザがそれぞれ確認された問題について、関連状況を説明し、記者からの質問に答えた。

▽大陸部のアジア1型口蹄疫

中国大陸部の一部地域でこのほど、アジア1型口蹄疫が発生した。4月上旬、山東省泰安市の泰山地区と江蘇省無錫市恵山区の酪農場で、アジア1型口蹄疫が相次ぎ確認された。農業部は5月13日、国連食糧農業機関(FAO)と国際獣疫事務局(OIE)に報告した。中国国内では14日に、メディアが報道した。

5月上旬、新疆ウイグル自治区和布克賽爾(ホブクサル)蒙古自治県と北京市延慶県で、アジア1型口蹄疫が相次いで発生し、国家口蹄疫参考実験室(検査室)が感染を確認した。和布克賽爾県の酪農場では、牛75頭が発症した。延慶市の乳牛飼育エリアでは、252頭が発症した。また、河北省獣医学部門の調査によって、同省三河市の肉牛飼育場の牛512頭にアジア1型口蹄疫の感染が見つかっている。

農業部と、新疆ウイグル自治区や北京の地方人民政府は、以上の感染報告を強く重視し、「中華人民共和国動物防疫法」に基づいて、口蹄疫防止・抑制の緊急マニュアルを適用した。プロセスは主に(1)直ちに感染確認エリアを厳重に封鎖する(2)専門家チームを感染エリアに派遣し、処理作業や消毒作業の指導、監督に当たらせる(3)国家口蹄疫参考実験室が流行病学的調査と病原調査を行い、調査材料を収集して分析を進める(4)緊急免疫措置を手配し、感染状況の監視を強化する――の4点。現在、感染した牛と周囲の牛すべてをすでに処分し、感染を効果的に抑制した。感染の拡大は見られない。河北省ではまた、口蹄疫感染検査で陽性反応が出た牛と周囲の牛計512頭を屠殺処分した。

▽青海省の鳥インフルエンザ

農業部は5月4日、青海省農牧庁から、同省剛察県泉吉郷年乃索麻村で渡り鳥の一部が死んだとの報告を受けた。国家禽流感(鳥インフルエンザ)参考実験室は18日、鳥の死骸の体内にH5N1アジア型鳥インフルエンザウイルスを確認した。26日現在、インドガン、オオズグロカモメなど1千羽以上が死んでいる。青海省は、動物防疫法に基づいて、緊急の対策措置を進めており、感染地区を厳重に封鎖して消毒を行い、家きん、人、野鳥への接触を防いでいる。感染地区周辺や渡り鳥の飛来ルートの、感染の危険性が高い家きんに対して緊急の免疫措置を行った。

農業部は5月20日、青海省剛察県の鳥インフルエンザ感染状況について、関連の国・地域や国連食糧農業機関(FAO)に報告した。また、国家首席獣医官が専門家として世界獣疫事務局(OIE)に感染状況を報告した。

「人民網日本語版」2005年5月27日

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