両親に捨てられた或いは両親が死亡した或いは両親が服役している…これらの子供達はチベット児童福利院で生活している。7月18日、記者はチベット児童福利院を訪れ、子供達の夏休みを取材した。
徳慶曲宗 踊りが大好きな14歳
チベット児童福利院の門にたどり着くや、うきうきさせるような音楽が聞こえてきた。福利院の講堂の中で、自治区成立40周年記念式典のために、二人の先生が女の子たちを指導して踊りの練習をしていたのであった。練習の時には溢れる笑みを浮かべる徳慶曲宗は本当に踊りが好きで、楽しい生活を満喫しているようである。彼女は、「7月15日から夏休みが始まり、午前中は踊りの練習、午後は宿題、その他の時間はボール遊びかアスレチッククラブで遊ぶの。外に行く時には、先生に外出許可をもらわなければいけないけど、お祭りの時なんかはみんなで一緒に出かけるわ。夏休みの宿題をするときには先生が補習してくれるので、毎日午後は勉強に集中できるし、宿題をこなすのは気楽だわ」」とインタビューに答えてくれた。
次旺傑布 今年内地のチベット班に合格した14歳
次旺傑布に会った時、彼は教室で英語の授業を受けていた。ジワンザップは今年小学校を卒業するが、優秀な成績で内地のチベット班に合格したので、この暖かい大家族から離れていく。ジワンザップは、「この家を離れなければならないと思うと、ちょっと辛いな。この夏休みには英語の勉強もするけれど、兄弟姉妹と思いっきり遊べるし…親戚の家に何日か遊びにいけるんだ」と話していた。
「お父さん」の夏休み計画
チベット児童福利院院長――任志寧氏は、子供達に親しみを込めて「お父さん」と呼ばれている。「任父さん」は、「子供達が休みに入ったときには、福利院には夏休み計画が立てられています。まず、踊りの先生を外部から招いて踊りを教えてもらって子供達の情緒教育を行い、舞台公演も実施します。次ぎに、7月末に子供たちを引率して展覧館、博物館を参観し、伝統を重んじ、国を愛する教育を行ないます。また、補習班を開設して、毎日福利院の先生が夏休みの宿題の指導を行なって数学、中国語などの比較的弱い学科を重点的に補習します。また、バスケットボール、ピンポン、サッカーなどのスポーツ競技も実施するので、子供たちの夏休みはなかなか多彩なのですよ」と説明してくれた。
「チャイナネット」2005/08/09