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太陽エネルギー全国最高利用率のチベット自治区

科学技術は「世界第三の極」と称されるチベット自治区の人々の生活を一変させた。現在、チベットは太陽エネルギー利用率が全国最高の地区となり、利用面積も最大、用途も最多で、チベットの広大な農牧地区の数世代50万人弱の人々の電灯、テレビの夢を叶えている。

チベット自治区の農牧地区は人口が少なく、居住区も分散しており、生活用エネルギーが不足しているが、チベット自治区の太陽エネルギーは非常に豊富なので、科学技術の助けを借りてチベットの太陽エネルギー資源を開発することは、辺境地区農牧民の生活条件改善の重要な措置の一つである。1999年、北京市科学技術委員会は北京の光電気分野における技術的優位性を利用することを決定し、日照条件が非常によいラサ市に該技術を適用し、ラサ市無電気地区の農牧民の生活を改善した。2000年にはラサ市に1000セットの太陽エネルギー灯を援助設置し、農牧民に歓迎されている。この後、北京市科学委員会は5年連続して『ラサ市辺境農牧区光明プロジェクト』を実施し、計220万元を援助して、ラサ市8県の辺境農牧区1293戸の農牧民の照明問題を解決して、農牧民の生産、生活の利便を図っている。

平均海抜4500mのアリ地区は「世界の屋根」と称されているが、年平均日照時間は3370時間、年間太陽輻射量は189.3キロカロリー/cm2にも達し、世界で太陽エネルギーが最も豊富な地区の一つである。河北省科学技術庁がチベット自治区と協力して実施した「アリ光電気プロジェクト」は、連続3年間45万元を投資して行なった関連項目の科学研究で、その結果、アリ地区の無水草場が利用可能となり、人と家畜が水と草にしたがって遊牧する原始的放牧方式を一変させる新たな手段を提供している。太陽エネルギー温室、太陽エネルギー・ビニールハウスの試験的建設は、アリ地区の「菜籠子(野菜籠)」プロジェクトに科学的根拠を与えた。現在、アリ地区には20余万㎡の太陽エネルギー温室、20ヘクタールのビニールハウスが建設され、現地住民の野菜不足問題を有効に解決している。各省市の努力により、農牧民の日常生活用エネルギー問題は初歩的に解決され、生活の質は著しく向上している。

1996年から2004年までに、科学技術部がチベットを支援して手配した各種科学技術項目は113項目、各省市の科学技術部門の各種チベット支援項目は136項目に上る。チベットの各級科学技術者の共同努力により、チベットの科学技術事業は長足の進歩を遂げ、チベットの経済社会発展過程における科学技術のサポート機能は次第に明らかになってきており、科学技術によるチベット支援業務の効果は大きな成果を上げている。

「チャイナネット」2005/08/15

 
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