米、英、日、露、インド、朝鮮など世界34カ国や国際組織の、中国駐在使節や専門家、北京駐在記者、外国企業の職員や家族など計200人が22日、北京で開催中の南京大虐殺に関する特別展「侵華日軍南京大虐殺史実展」を見学した。
1500平方メートルの展示フロアには、600枚以上の写真と、753点の貴重な現物資料や文字資料が陳列され、中国を侵略した旧日本軍の残虐行為を再現。日本の帝国主義による侵略戦争が中国の人民に与えた多大な苦難を、白日の下に晒している。
駐中ブルネイ大使館二等書記官のナスルイ氏は、南京大虐殺について読んだことがあり、漠然とは知っていたが、今日の展示を見て、南京大虐殺についてより全体的に知ることができたと言う。ナスルイ氏は「この展示の写真と史料の実物が、当時の情景を生々しく再現している。中国を侵略した旧日本軍の残虐行為に、非常に驚いた」と語った。
侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館 (南京大虐殺記念館)館長で、今回の展覧会の主な発起人である朱成山氏によると、今回の展示会の目的は、多くの人、特に中国の若い世代や外国人に、全体的かつ客観的に南京大虐殺の真相を理解してもらうことという。朱氏は「事実上、南京大虐殺は中日両国間だけの問題に留まらない。南京大虐殺は、世界平和史上で最も屈辱的な1ページである。私たちは、このような悲劇が二度と繰り返されないよう、全世界がこの事件を充分に正確に理解することを望む」と話した。
「人民網日本語版」 2005年8月23日