深セン市衛生局によると、同市で初めて高病原性鳥インフルエンザに感染した男性患者(31)が、治療の甲斐あって全快し、2日に東湖病院を退院した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
緊急治療に成功した中では国内で最も病状が重く、成人男性としても唯一の例だ。専門家は「今回の成功は、国内外の重症鳥インフルエンザ患者の治療に貴重な経験を提供した」と話す。
男性は同市龍崗区の会社に勤めるトラック運転手の江さん。6月3日に発病し、腰痛、発熱、悪寒、せきなどの症状を示した。同9日に地元の病院で受診し、同15日に衛生部の専門家チームから鳥インフルエンザ感染例と診断された。
同市衛生局の担当者は「今回はさまざまな治療法を総合的に採用し、技術的にも革新的な面があった。今後の重症鳥インフルエンザ患者の治療に貴重な経験を加えた」と語る。
6月22日以降は江さんの体からウイルスが検出されなくなり、7月5日に呼吸器を外し、同12日に一般病棟に移った。その後退院のお墨付きが出て、2日に退院した。退院後も衛生部門が訪問指導を続け、江さんの健康状態を確認するという。
「人民網日本語版」2006年8月3日