第十一回ソフトボール女子世界選手権が9月5日に閉幕した。メーンの競技場である北京市豊台スポーツセンターは各国の選手、監督および国際ソフトボール連盟の役員たちに高く評価された。世界選手権が幕を閉じ、二年後には2008年北京五輪を迎えるわけであるが、選手権大会組織委員会副秘書長、北京市豊台区の呂仕傑副区長は「豊台区のソフトボール競技場は使用に供された最初の北京五輪の競技場である。今回の世界選手権は、北京五輪の準備活動の重心を競技メカニズムにシフトするためのテストとしての競技大会でもある。北京五輪の開催期間に始動する『競技場の運営パターン』を初めてテストする今回の世界選手権は、北京五輪のために豊富な経験を蓄積することになろう」と語った。
国際ソフトボール連盟のタン・ポーター会長は今回の世界選手権のアレンジに肯定的な評価を与え、「豊台ソフトボール競技場は同種目の歴史上で最もすばらしいソフトボールの競技施設といえよう」と語った。国際ソフトボール連盟のアルン副会長は「中国が明日ここで五輪の試合を始めるとしても無理ではない。準備活動のいくつかの分野で、中国の人々のやり方は世界レベルを上回るものであり、この競技場は世界でトップレベルのものといえよう」と語った。
観客たちは豊台ソフトボール競技場に入ったとたんにメールを受信した。その内容は「観客の皆様、競技場でお困りなれば、胸に『微笑み』の模様のバッジをかけたボランティアの人たちに手助けを求めてください」というものであった。これは、選手権大会の主催者側の「人間本位」の理念を具現したものとも言える。呂仕傑副区長によると、北京五輪の「グリーン、テクノロジー、人文」の三大理念が大会の開催期間に貫かれることになった。例えば、太陽光エネルギーの街灯はきれいでよく整っている、エントリー証明カードにはチップが内蔵されているなどがそれである。試合進行中も、主催者側は節約に努め、設計の最適化を通じて最大の効率を目指している。例えば、数多くの人たちに高く評価された開幕式のコストはたった50万元であった。
ソフトボールは中国でそれほど人気のない種目であるので、試合の前に、国際ソフトボール連盟は視聴率への懸念を示したが、主催者側は試合前にソフトボールの関連知識を大いにPRしており、無料のパンフレット数十万冊を配ったため、選手権開幕後、観客の数がますます増え、チケットも飛ぶように売れた。世界選手権はオリンピックの知識を伝播し、観客としてのエチケットやソフトボールの知識を知ってもらい、普及させることになった。
お別れの際、国際ソフトボール連盟のタン・ポーター会長は「非常に満足しています。今問題としなければならないのは、2008年の北京のパフォーマンスが今回よりもすばらしいものとなるかどうかであろう」と語った。
「チャイナネット」 2006年9月8日