国家減災委員会弁公室はこのほど、「8月全国自然災害被災情況会議」を開催した。今年8月における中国の自然災害は主に、干害、台風、洪水・冠水だった。全国の被災者は1億2829万3千人、災害による死亡者は661人、行方不明者は168人で、災害による直接の経済的損失は613億9千万元となっている。
▽台風
中国大陸に台風6号「PRAPIROON(プラピルーン)」と、8号「SAOMAI(サオマイ)」が直撃した。このうち台風8号は建国後中国大陸に上陸した中でも最大の勢力を持つ台風だった。これにより浙江省、福建省など7つの省・区で深刻な洪水・冠水被害および地すべり、土砂崩れなどの災害が発生した。
▽干害
中国南西地域、北西地域の東部と東北地域の一部で高温・少雨が続き、一部で干害が発生した。このうち重慶市では100年に1度の大干ばつが起き、四川省でも1951年以来の深刻な被害に見舞われた。
このほか一部で土石流や地すべりなどにより深刻な被害が出たほか、大陸部では震度4以上の地震が8回発生した。
「人民網日本語版」2006年9月8日