先般、日本野村総合研究所の専門家たちは重慶で行なわれた交通・物流ハブ戦略についての研究成果発表会で、重慶は地理的優位性及び確固とした産業基盤を生かして、中国西部の中核的な国際都市となり、天津の浜海、上海の浦東及び広東省のシンセンに次いで、中国の新たな経済成長スポットとなると語った。
野村総合研究所は今年の6月から、上海以琳国際ビジネスコンサルタント株式会社とともに、「重慶の交通・物流ハブ戦略についてのプラン」を特定テーマとして、4カ月間にわたって調査・研究を行なった。
調査結果に基づいて、野村総合研究所グループの専務理事でもある鳴沢隆副総裁は、重慶市には中国西部の中核的な国際都市となる優位性が存在していると分析している。まず、西南地域と中部、東部沿海地域とつながる都市として、重慶市は恵まれた地理的優位性をもっている。それに、中国西部における最大の産業基地及び外資誘致の窓口として、重慶市は確固とした産業基盤をもっている。さらに、重慶市には、航空、水上航行、鉄道及び道路を一体化した交通ハブを作り上げる基本的要素が存在している。
人材の面に言及して、現在、重慶市には、ビジネス人材、基礎産業の人材、知識型人材及び技術型人材を含む人材の枠組みがほぼ出来上がっていると専門家たちは語っている。
もちろん、中国西部の中核的な国際都市となるには、重慶市は江北国際空港を中心とする物流ハブを建設し、より多くの旅客運輸の航空会社を誘致し、価格競争力をいっそう高めるなどのインフラ整備に力を入れなければならないと専門家たちはアドバイスした。
「チャイナネット」2006年12月8日