中日国交正常化30周年と南京大虐殺65周年にちなんだ南京大虐殺生存者による証言集会が12月7日午後、大阪市労働会館で開かれた。市民団体「南京大虐殺60カ年全国連絡会」の主催。右翼勢力による事件否定のうそに反駁し、日本の侵略の歴史に対する正しい認識こそが日中友好関係やアジアの平和につながると強く訴えた。
同連絡会呼び掛け人の平坂春雄さんがあいさつに立ち、「中国侵略戦争で日本軍国主義は中国人民に大きな災いをもたらした。特に1937年12月13日の南京占領後、30万人以上の中国の軍人や民間人を虐殺、中国人民の心に癒すことのできない傷を残した」と強調。「南京大虐殺被害者の証言を通じて、日本による過去の侵略の歴史を正しく認識し、日中の永遠の平和友好という未来を開きたい」と訴えた。
次いで、中国から招かれた事件被害者の仇秀英さん、謝桂英さんが自身の痛ましい体験を証言し、旧日本軍による残虐行為を告発。この後、約300人の参加者らは事件犠牲者に1分間の黙祷を捧げた。
「人民網日本語版」2002年12月8日
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