「全国人民代表大会組織法」の規定に基づいて、全国人民代表大会の代表は選挙部門に基づいて代表団をつくり、各代表団はそれぞれ代表団団長と副団長を選出する。1997年前に、全人代の代表は一般的には、32の代表団に分かれていた。即ち省クラスの代表団31と人民解放軍代表団１である。1997年６月、重慶は中国で四番目の中央直轄市となり、1997年7月1日に、香港特別行政区が正式に設置され、1999年12月20日に、澳門特別行政区が正式に設置されたため、第9期全国人民代表大会の代表は34の代表団となった。

全人代代表団の職責は次の通り。

１、代表団は毎期の全国人民代表大会会議の開催前に、全人代常務委員会の提出した会議についての準備事項を討論する。

２、会議の期間に、大会の諸議案を審議し、代表団団長あるいは代表団によって選出された代表は主席団会議あるいは大会全体会議の席上で、代表団を代表して審議した議案に対し意見を述べる。

全人代代表団の権利は次の通り。

１、一つの代表団は全国人民代表大会に大会職権範囲内に属する議案を提出することができる。

２、一つの代表団は書面の形で国務院と国務院の各部、委員会に質問し、回答を求める議案を提出することができる。

３、三つ以上の代表団が全国人民代表大会常務委員会の委員、国家主席、副主席、国務院と中央軍事委員会の構成員、最高人民法院院長および最高人民検察院検察長の罷免案を提出することができ、大会主席団がそれを大会に提出し、審議を申し出る。

そのほか、全人代の開催期間に、代表団団長会議と主席団は公式に開かれた会議以外に、内々の会議の開催を決定することができる。

「チャイナネット」2003/07/18