「党の執政能力建設強化に関する中国共産党中央の決定」は、「社会主義の調和した社会構築」を初めて完全な概念として打ち出し、それを中国共産党が執政能力を全面的に高める五つの能力の一つに組み入れた。
2005年2月19日、胡錦涛中国共産党中央総書記・国家主席・中央軍事委主席は中央党学校で行った講演の中で、次のように指摘した。社会に調和を実現させ、うるわしい社会を構築するのは終始人類がたゆまずに求める社会の理想であり、中国共産党を含むマルクス主義政党がたゆまずに追求する社会の理想でもある。マルクス主義の基本的原理と中国の社会主義建設の実践経験、新しい世紀と新しい段階における中国経済社会発展の新たな要請と中国社会に現れた新しいすう勢と新しい特徴に基づいて、われわれが建設しようとする社会主義の調和した社会は、民主と法治を実行し、公平、正義で、信用と友愛があり、活力に溢れ、安定して秩序正しく、人と自然環境が調和した社会であるべきである。民主と法治は、社会主義民主が十分に発揚され、法による国家管理の基本的な方略が確実に実施され、各方面の積極性が広く引き出されることである。公平と正義は、社会各方面の利益関係が妥当に協調され、人民内部の矛盾とその他の社会矛盾が正しく処理され、社会の公平と正義が確実に擁護され、実現することである。誠実で信用を守り、友愛の間柄にあることは、全社会の人々が互いに助け合い、誠実で信用を守り、すべての人が平等で友愛の間柄にあり、睦まじく付き合うことである。活力に溢れることは、社会の進歩に有利なすべての創造的願望が尊重され、創造活動が支持され、創造的才能が発揮され、創造の成果が肯定されることができるようにすることである。安定して秩序正しいことは、社会の組織メカニズムが健全で、社会がよく管理され、社会秩序が正しく、人民が安定して暮らし、楽しく働き、社会が安定と団結を保つことである。人と自然環境が調和することは、生産が発展し、生活が豊かになり、生態系環境が良いことである。
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